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Cocos2d-x
Visual Studioの環境を作る

(2015. 1. 18)


 Cocos2d-xをインストールして環境変数をsetup.pyで整えたら、Visual Studioで開発する事が可能になります。ただ、プロジェクトを一から作るのは大変のようです。Cocos2d-xにはそのためVisual Studioのソルーションとプロジェクトファイルを自動生成してくれる仕組みが用意されています。



@ コマンドラインで生成

 まず、Cocosのプロジェクトを置くフォルダをC:\prj\Cocosフォルダを作っておきます。これは別に何でもOKです。次に新規のVisual Studioのプロジェクトを作るPythonスクリプトを動かします。Cocos2d-xのセットアップですでにCocos2d-xの環境作成を行うcocos.pyへパスが通っています([CocosRoot]\tools\cocos2d-console\bin\cocos.py)。なのでコマンドラインから直接Pythonスクリプトを動かせます。新規のプロジェクトを作るには次のようにします:

オプションを幾つか設定ます。newは「新規プロジェクト」を作る事を宣言します。続く「mygame」というのはプロジェクト名で、好きな名前でOKです。-pはパッケージ名を指定します。これも特にルールは無いのですが、上のように会社や組織、グループ名とプロジェクト名を連名しているのが良く見受けられます。右にならえです(^-^)。-lは開発言語の選択で今はC++なのでcppとします。-dはプロジェクトのルートフォルダを置くパスです。これは先程作ったCocosフォルダにしておきました。これも基本どこでもOKです。

 これでコマンドを起動すると、指定のフォルダにプロジェクトが作成されます。これ、すごーーい長いので、気長に待ちましょう(笑)。



A Visual Studioのソルーションを立ち上げでビルド

 新しいプロジェクトの環境ができたら、そのフォルダを見て下さい。次のような感じになっているはずです:

androidやios_mac、linuxなど色々なプラットフォーム用の環境も一緒に出来ています。その中にある「proj.win32」と言うのがVisual Studioで作成する環境です。このフォルダ内のソルーション(.sln)をVisual Studio 2012以降のバージョンで開いて下さい。次のような4つのプロジェクトが入っているはずです:

libbox2dは「Box2D」という2Dベースの物理エンジンライブラリです。そのライブラリを作るプロジェクトが入っています。libcocos2dはCocos2d-xそのもののライブラリです。libSpineは「Spine」という2Dのアニメーションを作成するツールが作成したアニメーションモデルを操作するための環境を整えるプロジェクトです。最後のmygameはもちろんあなたのプロジェクトです。これを見るとCocos2d-xは物理エンジンとしてBox2D、アニメーションとしてSpineをサポートしてくれているのがわかります。すばらしい〜(^-^)

 これらプロジェクトをすべてビルドします。これ、ものすごーーーーく長いしwarningが山ほど出ますが気にしてはいけません(笑)。ビルドはちゃんと通るはずです。実行してみましょう:

上のような画面が出れば成功です(^-^)。真ん中にCocos2d-xのロゴが2D描画されています。左下にはフォント描画。フレームレートもカウントされています。右下のマークをクリックすると終了出来ます。ちゃんとクリックした時にマークが光ります。

 これで開発環境が整いましたので、一番基本的な所からやってみましょう。