Raspberry Pi
ハードウェアセッティングとOSのインストール
前章の諸々のケーブル等を揃えればハードウェアのセッティングができます。難しい事は何も無くて「電源以外の」ケーブルをプスプスと挿していくだけです。電源につなぐとRaspberry Piは勝手に起動を初めてしまいます。それはまずいわけです。なので電源はケーブルの類を全部挿した後に接続します。
@ OSをSDメモリカードに書き込む
Raspberry PiのOSはLinuxです。私のようにゆるゆるなWindowsユーザは「うっ…」とたじろぐLinux君です。Raspberry
Piの公認なLinux OSは「Raspbian」というそうです。これを何らかの方法でSDカードに流し込み、Raspberry
Piの電源を入れるとOSのインストールを行う事ができます。
その「何らかの方法」については以下のページで説明してくれています(これは付属のマニュアルでも紹介しているページです):
・ RPi Easy SD Card Setup (http://elinux.org/RPi_Easy_SD_Card_Setup)
ま、英語なので改めて手順を見て行きます。
まずSDカードに書き込み可能なPCがいります。最近のノートPCならドライブがあるかもしれませんね。無い場合はドライブを購入するしかないです。私は幸運にも使用中のWindowsノートPCにドライブがありました。
サイトの「Create your own(自分で作ってみよう)」以下が手順です。
@ Windows7もしくはWindows XPの環境でRaspbianをDLする
Raspberryの公式ダウンロードサイトからイメージ(Raspbian"wheezy")をDLしてきます。Direct downloadの方が簡単でしょう。500MB程度あります。ここにある「SHA-1 Checksum」という値は次のファイルチェックで使いますので、忘れずにどこかにコピーしておくかブラウザを開いたままにしておきましょう。
A DLファイルをチェック
DLしたイメージファイルが確実に正しい物であるかチェックします。これには、まずこちらの「Windows Instructions」の2番にある「Download sha1sum.exe from Here」のリンク先にあるチェック用の実行ファイルsha1sum.exeをDLします。この実行ファイルは実行ファイルからハッシュ値を計算してくれます。
DLしたら適当なわかりやすいフォルダの下に置き(C:/workなど)、先程DLしたRasbian
"wheezy"も同じフォルダ下に置きます。Dosプロンプト上でそのフォルダ先まで行き、次のように入力するとハッシュ値を計算してくれます:
DLしたファイルのバージョンによってファイル名が違いますのでご注意下さい。私がDLしたファイルは無事同じハッシュ値になったようです:
B Win32DiskImagerをDLしインストール
再びRPi Easy SD Card SetupのUsing the Win32DiskImagerに戻って、その4番目にある「Win32DiskImager」のリンクからWin32DiskImagerをDLしてきます。これはSDカードにイメージを書き込むためのライティングソフトです。zipを解凍してWin32DiskImager.exeを実行すると、次のようなアプリケーションが立ち上がります:
先にDLしたRaspbian "wheezy"の圧縮ファイルを解凍するとできる「2013-5-25-wheezy_raspbian.img」というイメージファイルを適当なフォルダに置いておきます。2GBくらいになるのでHD容量に注意です。Win32 Disk ImagerのImage Fileにそのイメージファイルを指定します。DeviceにはSDメモリカードが挿してあるSDカードドライブを指定します。ここ、間違ってもCドライブ等を指定してはいけません。もし指定間違いをしたまま書き込みを開始すると、Windowsのシステムごとまっさらにするそうです(怖)。ドライブ選びは慎重にです。これで「Write」をクリックするとSDメモリカードにイメージがコピーされます。ライティングが終了したらRaspberry Pi用のOSをインストールする準備完了です。
A Raspberry PiにOSをインストール
Raspberry Piを動かす準備が整いました!
まずハードウェアのセッティングを確認しましょう。こんな感じになるはずです:
ホント小さいねぇ(^-^)。で、電源がコンセントに挿さっていない事とRaspberry Pi用のOSであるRaspbianが入ったSDカードがRaspberry Piにしっかり挿入されている事を確認したら、コンセントにプラグを差し込みます。すると…
OS動いてる〜〜〜(^-^)/。
しばらくチェックが続きまして、一段落すると次のようなConfig画面が出ます:
ここで「Intervationalisation Options」でロケール(使用する言語)を変更します。項目を選んでEnterし「Change
Locale」を選択すると、ちょっと待った後に変更可能なロケールがずらーっと出てきます。ここから「en_US.UTF-8
UTF-8」にカーソルを合わせてSpaceキーを押すと選択されます。さらにEnterすると次のページ(Configuring
locales)に飛びます。どのロケールを使うか決めろと言われるので先の物を選択してEnterします(また少し待たされます)。日本語のロケールもあるのですが、選択するとエラー等が文字化けるそうです。残念。
続いてTime Zoneを変更します。ロケール変更画面にある「Change TimeZone」を選ぶと地域を選択するように言われるので「Asia→Tokyo」を選びます。
さらにもし日本語キーボードを繋げているのであればKeyboard Layoutも変更します。「Change
Keyboard Layout」から「Generic 105-key(Intel) PC」を選択、さらに「Other」で「Japanese」を選択します。さらにさらに「Japanese
- Japanese (OADG 109A)」を選びます。確認画面が出るので「The default for
the keyboard layout」で<OK>します。続いてCompose Key(多機能キー)をどうするかと言われるので「No
compose key(いらない〜)」を選択。最後に「Control + Alt + BackspaceでX
serverのターミナルを立ち上げられるけど使う?」とあるので折角ですから<Yes>にします。これで日本語キーボードが使える…はず(^-^;。
コンフィグ設定がこれで終わったので、上の画面の<Finish>を選択します。すると、ターミナルでの入力待ちになるので、つい先程使うとした「Control
+ Alt + Backspace」を押すと、OSが再起動します。セットアップな画面が流れた後に、
raspberrypi login:
とログイン名を聞かれます。これはRaspberry Piを購入した時に付いて来る「QUICK START GUIDE」に記述がありまして「pi」と打ち込みます。Passwordを尋ねられるので「raspberry」とすると、ユーザー名「pi」でRaspbianのシェルプロンプトに入れました、わ〜い(^-^)/。で、最後に、
pi@raspberrypi: ~ $ startx
と太文字部分(X Windowをスタートするコマンド)のように打ち込むと〜:
きた〜!X Window〜〜(^-^)/。これでRaspberry PiのOSインストール完了です。
さて、これでスタート地点に立てました。ん〜何しようかなぁと思いますが、そりゃゲームプログラマですから、ゲームプログラムをしたいわけです。でも何をどうしたら良いかさっぱり分かっていないので、次はその辺りを調査です。