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その2 DirectShowが無い?


 DirectXは頻繁にバージョンアップが繰り返されますが、そのたびに色々と厄介事をユーザに要求してきます。しばらくDirectShowを使っておらず、バージョンアップだけ繰り返していたところ、あるはずのDirectShowが無くなっていることに気がつきました。これはちょっと焦りました。色々調べたところ、最新(Feb2006)のマニュアル(DirectX Softwere Development Kit\DirectX Components)にこう書いてありました。

DirectShow is no longer recommended for game development. All of the DirectShow components (headers, libraries, utilities, tools, and samples) were removed from the DirectX SDK in the April 2005 release. DirectShow is available in the latest Platform SDK Install.
(DirectShowはゲーム開発においてもはや推奨されません。DirectShowのすべてのコンポーネント(ヘッダー、ライブラリ、ユーティリティ、ツール、サンプル)はApril2005リリースにおいてDirect SDKから省かれました。DirectShowは最新のPlatform SDKをインストールすることで利用可能です。

 しれっと凄い事をしてくれます。ということで、DirectShowを使うには、これまでと異なりPlatform SDKをインストールする必要があります。



@ Platform SDKをダウンロードする

 Platform SDKの現在の最新バージョンは「Windows Server 2003 R2 Platform SDK」です。これをダウンロードする方法はいくつかあります。1つは分割ダウンロードで、18にも分かれたファイルをダウンロードして、それを繋げてなんたらするのですが、面倒でやってられません。Webサイトから直接インストールする方法もあります。ただ、個人的に一番確実なのは「ISOイメージでダウンロード」する方法です。

 Platform SDKをISOイメージとしてダウンロードするサイトはこちらになります。このサイト内で「Download」ボタンを押して、指定のファイル(5.2.3790.2075.51.PlatformSDK_Svr2003R2_rtm.img: 409.9MB)を保存してください。これはイメージファイルですから、お持ちのライティングソフトでイメージをそのままCDに焼き付ければ、Platform SDK R2のインストールディスクの出来上がりです。

 インストールは特に問題ないと思いますが、1GB近くありますので余裕のあるHDDにインストールしてください。尚、インストール先は次のパスを通す作業で重要となります。



A インストール先へパスを通す

 インストール先のフォルダ内にはいくつかのサブフォルダが作られます。その内「Lib」と「Include」フォルダにはそれぞれライブラリ群とヘッダーファイルが格納されています。この中にDirectShowに関係するファイルも含まれています。よって、DirectShowを使うには、統合環境でそのフォルダへパスを通す必要があります。フォルダへのパスの通し方は、従来の方法と何ら変わりません。

 このパスを通せば、めでたくDirectShowが使用できるようになります。